2016年5月6日 (仮訳)形態および分子データに基づく中国南西部産の新種Truncospora macrosporaの記載 Zhao, C-L. & Cui, B-K., 2013. Truncospora macrospora sp. nov. (Polyporales) from Southwest China based on morphological and molecular data. Phytotaxa. Available at: http://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.87.2.2 [Accessed May 5, 2016]. 【R3-02900】2016/05/06投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省で採集された多孔菌の一種を検討し、Truncospora macrosporaとして新種記載した。 本種は子実体が一年生で顕著な殻皮に覆われ、担子胞子が大型の楕円形截断状で強いデキストリノイド性を示し、デキストリノイドの骨格菌糸を有することなどで特徴づけられた。 本属がコア・ポリポロイドクレードにおいて、通常同属として扱われるPerenniporiella属と異なる単系統群を形成し、同属と姉妹群の関係にあることを示した。 中国雲南省保山市高黎貢山 (新種) Truncospora macrospora B.K. Cui & C.L. Zhao 語源…大きな胞子の 【よく似た種との区別】 Truncospora ochroleuca 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子実体が傘状 孔口のサイズが類似している 担子胞子が楕円形截断状 担子胞子が強いデキストリノイド 骨格菌糸がデキストリノイド ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が新鮮時粘土褐色~橙褐色、乾燥時帯赤褐色~帯灰褐色ではなくクリーム色~黄褐色 本種と異なり殻皮を欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Truncospora ohiensis 子実体が傘状 孔口面が黄褐色 担子胞子がデキストリノイド ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が一年生ではなく多年生 本種より孔口のサイズが小さい 本種と異なり殻皮を欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Truncospora detrita 子実体が傘状 孔口のサイズが類似している 担子胞子が強いデキストリノイド 本種と異なり子実体が一年生ではなく多年生 本種と異なり殻皮を欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい Truncospora oboensis 孔口のサイズが類似している 本種と異なり傘が新鮮時粘土褐色~橙褐色、乾燥時帯赤褐色~帯灰褐色ではなく白色 本種と異なり殻皮を欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい